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2015年7月12日

デフ陸上のユニバーサルデザイン

 こんにちは!今年度からDSOに入らせてもらいました大学3年のシタラと申します。現在ではコンピュータ科学分野と情報通信分野について何とか勉強しております。
 今回は、プレ卒研のテーマについて述べたいと思います。筑波技術大学では今年から3年生でも自由に卒研を始めても良いと認められるようになり、私は夏休みに入った頃に本格的に相談を進める予定です。
 そこで、どんなテーマにしようかなと考えたところ、いくつか候補があがりました。今回はその中の1つを紹介したいと思います。
 私がやっているデフ陸上の大会でよく使われている光刺激スタートシステム(以下、光刺激システム)についてです。このシステムはピストル音を目で見てスタートできるように工夫されたものであり、2年前から全国ろう学校陸上競技大会でも公式に取り入れるようになってきました。しかし、私から見ますとまだまだ問題点があるではないかと思います。その問題点を下記に並べました。

1. ピストルが2つある
2. 音と光とのタイムラグが発生
3. 天候に影響されやすい

というところです。この理由については図を使って説明したいと思います。
 まず、1のピストルが2つあるについてですが、これはまだ開発を始めたばかりというのもあり、まずは単独のシステムとして始めたかもしれません。流れは例として、図1をご覧いただければ、分かりやすいと思います。

デフ陸上

図1.各システムの流れ


とスターターがそれぞれのピストルを持ち、それぞれ同時に打つ必要があります。しかし、両手で同時に打つことは難しいため、問題点の2の音と光とのタイムラグが発生してしまいます。
 それだけではなく、現在の光刺激システムのLEDランプは平面的に設計されており、太陽光が強い、雨などの天候によっては分かりづらい問題がありました。
 この事から、ピストルを1つにまとめ、タイムラグを発生させないようにし、LEDランプを立体的に設計する事が最優先だと思われます。また、振動刺激も含めた新たなスタートシステムも出来るではないかと色々と方法や実験などを検討中です。




---------------------------------------執筆者----------------------------------------

 シタラ
 大学生

 ・コンピュータ科学分野と
 ・情報通信分野
  を勉強中.

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